・材料は正方形の折り紙
・飛ばすための投げ方のコツを知りたい方
よく飛ぶ紙飛行機について調べてみると、既に書籍やWEBであふれています。
ただ、世界一飛ぶ飛行機と書いてあっても、実際には紙質によって飛び方が違ったりしてなかなか上手くできません。
またA4サイズを使うなど子供が簡単に手に入る材料でないこともあります。今回は誰でも手に入る正方形の折り紙でよく飛ぶ紙飛行機を作る方法をお伝えします。
折り紙に合わせた折り方は少ない
紙飛行機って同じように折れば、大抵綺麗に飛ぶと思いがち。
実際には、重心の位置と羽の大きさのバランスの非常に大切なので、同じような厚みや重さの紙を使う必要があるのです。
その点折り紙は折りやすさのために、厚みがどんなメーカーでも大抵同程度なのです。(裏表2色やキラキラはちょっと重いので注意)
ごく一般的な折り紙で、綺麗に飛行することが確認できている折り方を紹介します。
ふわっと滞空型滑空 紙ひこうき

速さ ★★☆☆☆
距離 ★★★★☆
先が四角になるので、小さい子がいても目に入って危ないこともありません。
また、比較的ゆっくり飛ぶので、飛んでいる飛行機を捕まえて遊ぶことも可能。
1.半分に折る

半分に折って基準となる線を付けていきましょう。これがバランスの基本になる部分。丁寧に。
2.三角に折る

3.裏返して三角を折り返す

折り返していきます。丁度裏側に先に折った半分の位置が透けて見えるので、ここに先端をあわせるように折ります。
4.裏返して真ん中に合わせて折る

裏返すとこんな感じ。

最初につけた中心の基準に向かって上の図のように折ります。
5.先端を四角に

先端がとがっていると危ないので、この部分を四角にします。裏返すと、丁度袋のようになっています。

指を入れて広げて押しつぶしましょう。

このようになればOKです。先端をとがったままにしても重心は変わらないので、できない方はそのままでもOKです。
6.翼を作る

白い部分が見える面を内側にして折り合わせましょう。

先端の四角を作った部分から翼を作ります。折り線は船体と平行で大丈夫です。
7.垂直尾翼を作る

翼の端を折って垂直尾翼を作ります。幅の目安は8mm~10mmです。
7.機体部分の広がりをなくす

どれだけ丁寧に折っても、着たい部分はV字のように広がってしまいます。これは空気抵抗を大きく受けてしまって飛行距離が稼げません。

セロハンテープで前後を固定しましょう。
8.微調整をする

翼の後ろ部分を、見えるか見えないかというレベルで持ち上げておきます。
指でなでるようにして持ち上げましょう。

翼の角度は今のところ、これくらいが良いです。水平から左右対称に10~15°持ち上げる感じです。
飛ばし方のコツ
この紙飛行機は、ゆっくりと室内を滑るように飛ばすことができます。上手く飛ばすには、力を込めて投げ込むというよりも、正確な角度で空気をなでるように紙飛行機を放つようにしましょう。
角度は上手くできているものであれば、水平から5°くらい下げた場所へ滑らせてあげると良いです。
②気持いい飛行 紙ひこうき

速さ ★★★★☆
距離 ★★★★★
若干複雑な折り方になりますが、上手く折れるとぴゅ~っと真っ直ぐに飛んでいきます。
裏表を意識して折ってもらうと安定して飛びやすい紙飛行機に仕上がります。
1.半分に折る(基準線つくり)

2.開いて、たて4つ折りする(基準線つくり続き)

一度開き、1で作った線に合わせる様に1辺が1/4サイズになるように折ります。

もう一方も折ります。
3.M字に折り返す(飛ばすための工夫)
この折り方をすると最初につけた線が谷折りになります。
最後の段階で翼の形を整えるために、谷折りだった分を山折りにして、M字型になるようにしておくと良いです。
4.角の位置に注意して山型に折る
もう一度開いて、折り紙の角が2でつけた基準線に合うようにして折ります。
※真ん中から折って、基準線に角が合う三角形は1つのポイントしかないので、正確に合わせれば左右対称になります。
5.裏返して三角に折る

裏返して、1の基準線に向かって上の図のように折ります。
4の工程で上手く角を合わせられていれば、新たな折り線と角の位置がピッタリ重なります。
6.裏返して、頂点を辺に

裏返して5で作った三角の頂点を辺に向かって折ります。
7.裏返して、中心に向かって翼を作る

裏返して、再び1の基準線に向かって降ります。
上図は片方しか折っていませんが、両方同じように折ってください。

8.裏返して、ひし形を開いてつぶし折り

裏返すとひし形の部分ができているので、開いてつぶすように折ります。

上手くできると、上のような五角形の部分が現れます。
9.裏返して、三角部分を折り返す

裏返すと、先ほどの五角形の先端が三角形として出ています。

この部分を折り返してあげましょう。
10.機体と翼を作り始める

最初にM字で折りあとを付けた通りに半分に折りましょう。

こんな感じ。
11.下向きに垂直尾翼を作る

2で作った基準線の位置程度を目標に垂直尾翼を作ります。

翼の下向き、カッコイイです。
12.主翼を作る

主翼を作っていきます。完成は上のようになります。

翼の位置はくびれ部分が合うようにするとバランス良く綺麗に飛びます。
完成の調整

機体部分の前後をセロハンテープで開かないように固定します。
翼の角度は上のような感じ。割と水平に設定して良いです。このあたりは微調整してみてください。
紙飛行機がうまく飛ばない時の対策
紙飛行機が上手く飛ばないのは、折り方が雑で左右対称が崩れていたり、重心位置がずれているというのが大きな原因となっています。
まずはできるだけ、見本のように丁寧に折ることを心がけてください。
綺麗に折れているけれど、どうしても上に上がりすぎたり、投げた瞬間に急降下する場合などは以下を調整してみてください。
後ろの部分を上げ下げする
実は紙飛行機の後ろの部分は、飛んでからの機首の向きを決める大切なポイント。
上に上がりすぎるのであれば、水平に寝かせましょう。逆に投げてすぐに地面に向かって言ってしまうなら、少しだけ立ててあげると良いです。
垂直尾翼を真っ直ぐにする
翼の端を持ち上げるように折ってつくる垂直尾翼。この部分のバランスが悪いと上手く飛行させることができません。
大きさがしっかり対称かを確認して、まずはしっかり垂直に立てるようにしてください。
船体が曲がっていないか
紙飛行機は折って作るので形が崩れるのは避けられません。
最初は上手く飛んでも、そのたびに曲がっていきます。だんだん曲がって飛ばなくなったというときには、船体が翼に対して垂直が保たれているか確認しましょう。
斜めになっているときにはしっかりと調整を。
風を受ける翼前面の角度を調整
飛行機は進むことによる風を浮力にして飛んでいます。そのため、翼の前方がしっかりと翼に風を集められているかは重要。
紙飛行機によって調整具合は異なりますが、膨らませるのか、直線にするのかを検討すると飛行距離が大きく変わります。
これは試行錯誤が重要になりますので、根気強く調整してみてください。
まとめ
誰でも簡単に手に入る正方形の折り紙からよく飛ぶ紙飛行機を作る方法をお伝えしました。
飛ばし方や調整のコツなどは、他の紙飛行機でも使えますので是非試してみて下さい。
屋外で紙飛行機をやるなら、風のない日に。楽しいですよ。
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