YouTubeで動画を配信するまでは良いけれど、自分の作った映像の品質がどれくらい視聴者に喜んでもらえているか良くわからない方も多いでしょう。
自分はまだチャンネル登録者がいないからわからないのは当たり前と諦めていませんか?
品質が悪い状態でいくら動画の本数を上げたところで、結局チャンネル登録をしてくれる人が急激に増えることはありません。
再び見てくれるか、チャンネル登録してくれるかは結局視聴者の満足度によるものなんです。
視聴者の満足度はYouTubeアナリティクスで確認する
面白い動画というのは、人それそれに感性が異なるので判断は難しいかと思いますが、視聴者が喜んでみてくれたかどうかというのはある指標で判断できます。
それが、YouTubeアナリティクスの「視聴者維持率」です。
視聴者維持率とは、再生を開始した人がどこまで再生を続けているか、あるいは途中から再生を開始しているかなどを判断できる数値になります。例えば2人が再生した10分の動画、ひとりは最後まで見てくれてもうひとりは開始1分で他の動画へ移動したためあなたの動画再生が停止されたとします。すると開始1分までは維持率100%ですが、それ以降は50%という数値になります。
面白いと感じれば、視聴者は最後まで再生してくれます。視聴者維持率が動画全体で高いレベルになっている動画を、満足度が高いと判断することができるのです。
視聴者維持率の形と対策について
視聴者維持率はYouTubeアナリティクスの「絶対的な視聴者維持率レポート」を確認すると読み取ることができます。ただ、解析が苦手という方のためにあなたが投稿した動画がどのように推移しているかという形別の対策についてお伝えします。
開始5秒急降下型
動画再生した瞬間100%に対して開始5秒で50%以上離脱してしまっているのがこの形です。
このタイプの形の維持率の方は、視聴者にとって不快な何かを与えていると認識してください。
「うさんくさい」「暗い」「気持ち悪い」
言い過ぎかもしれませんが、このようなネガティブな感情を持たせている可能性があります。また、動画のタイトルやサムネイルが非常に完成度が高い割に導入部の映像の品質が低い場合にも期待値が高かったがゆえに、ギャップ萎えを起こしているかもしれません。
いずれにしても、問題は動画のクオリティです。編集レベルという話まで到達していませんので、画質と音声、最初の構図などにこだわりましょう。
特に注意して欲しいのは「清潔さ」と「明るさ」
これだけで、不快が理由の離脱は防ぐことができます。
効果的な対策
・カメラの性能をアップする
・照明を使って明るく
・手振れなど画面の揺れをなくす
・BGMを最適化
・チャンネルのロゴを挿入する
開始15秒降下型
しっかりと動画の品質も考えて作成しているのに、どうやら開始10秒~15秒で維持率が大きく低下しているというのがこの形。この10~15秒というのが重要です。
この時間はちょうど動画を見始めた方が自分の欲しい内容かどうかについて判断が完了し始める時間です。
「この動画楽しそう!みてみるか」
と興味は持ってもらえていますが、タイトルとの不一致によって不要なものと判断されています。このタイプは視聴者に期待をさせてしまってある程度見ているということから、バッド評価をされる傾向も高まります。
開始15秒降下型の場合、タイトルが上手いが内容が全く違うか、そのように誤解させる何か原因があるはずです。これに対する対策は以下が有効です。
・開始15秒までに余計な話をしない
・開始直後に動画のダイジェストを挿入する
・開始直後にその動画の趣旨を説明する
途中変動型(低下)
維持率が急激に落ち込んでいる部分がある場所は、視聴者が再生を飛ばしたり停止したりという方が多いことが原因です。
変動が発生するまでにかかる時間によって対策が変わるのが特徴です。もし変化が開始から1分以内で徐々に変化している場合には、本題になかなか入らないなど視聴者から飽きを感じている可能性があります。タイトルと内容の一致もできて早く結果が知りたいけれど、雑談など余計な情報が多い場合に大きく落ち込み始めるポイントが確認できます。
また、開始1分以上で急激に維持率の落ち込みがある場合には、もちろん飽きさせている可能性もありますがそれ以上に気をつけて欲しいのが「不快な何か」が写っている可能性です。
以前、観光地を紹介する動画の内容を確認させていただいたときには、手振れした場所であったこともあります。特に動画は画面を見て酔う方もいますので画面揺れは厳禁。その他、視聴者が気分を害するような映像や音が入っていないか良く確認する事が大切です。
・関係のない内容が長く続いていないか確認
・不快な内容を削除、加工する
・場面の変わり目に説明のテロップを入れる
さいごに
視聴者維持率から視聴者の感想を推測する方法についてお伝えしました。理想的には最後まで100%を維持することですが、実際は不可能です。時間で再生をとめなければならない方もいますし、画面をつい触ってしまって動画の再生が停止されることもあるからです。
維持率は緩やかに下がっていくものと理解した上で、どれだけ緩やかに、急激な低下なく見終わってもらうかを意識すると良いでしょう。これを意識すれば視聴者満足度がアップするのは間違いありません。ひとりの人だけでも最後まで観てもらえるように優しい動画編集を心がけてください。
コメントを残す